「天使のいる構図」を解釈する

天使のいる構図、という合唱曲がある。


動画うまく入れられたかな。良い合唱なので聞いてみてください。

ただ、まあ、よくわからない。だがよくわからないで終わらせてなるものか。解釈してやる。

まず、はじめに天使のいる構図とは何なのか。調べてみたところこうらしい。

パウル・クレーというスイスの画家の描いた「天使シリーズ」にインスピレーションを受けた谷川俊太郎さんが作詞した「クレーの天使」に松本望さんが曲をつけたもの。

つまり絵曲。三次創作じゃん。

ただ、問題はやっぱりどれもよくわからないことだ。

絵は前衛的というものなのだろう。たぶん。芸術的な何か。うーん、わからない。

よくそれから詩が書けたな、と思うのだが「タイトルから発想した」という文をどこかで読んだ。もしそうだとしたら、個人的には楽だ。

そして曲になる上で詩は遠慮なく継ぎ接ぎコラージュされている。

なんだこれ。要は作曲者の方の意図に従うのが正しいのだろうか。


ここで参考になりそうなサイトを見つけたので貼っておく。


天使のいる構図というタイトルについて

てっきり「天使のいる構図」という名の絵があるのかと思ったらそうではないようだ。

「天使のいる教室」という本があるがまさか──?

だがこのようなタイトルになったのは個人的はよく納得できる。確かに天使がいるね。

Tempestosoについて
5曲で構成されたうちの3曲目。
イタリア語で音楽用語。嵐のような、荒れ狂うという意味らしい。実際に荒れ狂った曲調である。歌えないよ。

ここから歌詞解釈
ちなみにひらがななのは原作通りで、決して私が漢字ができないからではない。漢字はできないけど。

かみさまとよびかけて
ひとをあいした
きこえてきたのは
そらのささやき
くものさけび
ひとびとのこえにならぬつぶやき
それだけ

醜い天使前半部分

醜いって酷いな! と思うけど……絵を見ると……うん……。醜いから受け入れられないのだろうか。それとも世界が醜いのか。世界が醜いから天使も醜いのか。

ほほえみでつたえることができるとおもった
だまっていても
それができないとしって
なぐった
なんどもなんども
いいわるいはしらない

用心深い天使前半

悪魔かな? 天使にも悪魔にもなれるという作詞者の主張が表れた箇所。用心深いから殴るのか……

きこえてきたのはさけび
くものささやき
醜い天使改変

正しくは先程のように

きこえてきたのは
そらのささやき
くものさけび

なぜこうなった? 作曲者の中では、くもはさけび、ささやいているらしい。それが意味するものは?

なづけることのできないこころに
もみくちゃにされ
だれがすきか
なにがきらいかも
わからなくなったとき
あくまがやってきた
ほほえんで
幼稚園の天使後半

ここでTempestosoは終了。死の中でも不穏な箇所をこれでもかと集めた部分のようだ。ここだけみると暗すぎる。まあTempestosoだし。

Finale
タイトルの通り5曲の中の5曲目。3曲目と違って明るく優しい曲調。

ほんとうにかきたかったのものは
けっしてことばにできなかったもの
すずをつけたてんしにくすぐられて
あかんぼがわらう
かぜにあたまをなでられて
はながうなずく
どこまであるきつづければよかったのか
しんだあとがうまれるまえと
まあるくわになってつながっている
もうだまっていてもいい
いくらはなしても
どんなにうたっても
さびしさはきえなかったけど
よろこびもまたきえさりはしなかった

鈴をつけた天使

詩を切り貼りしないでも使えたんだ! 輪廻転生を明るく捉えている? 天使だけど。

わたしにはみえないものを
てんしがみてくれる
わたしにはさわれないところに
てんしはさわってくれる
わたしのこころにごみがだまってる
でもそこにもてんしがかくれてる
つばさをたたんで
わたしのこころがはばたくとき
それはてんしがつばさをひろげるとき
わたしがみみをすますとき
それはてんしがだれかのなきごえにきづくとき
わたしよりさきに
わたしにもみえないわたしのてんし
いつかだれかがみつけてくれる(だろうか)

天使、まだ手探りしている

「まだ」手探りしているっていうタイトルが好き。人≒天使という主張。

なにがてんしからのおくりものか
それをみわけることができるだろうか
それはたぶんこのわたしたちじしん
天使とプレゼント第1連、第3

最後に本の一番最初に載せられてる詩を持ってくるセンス! これ、すごい良い詩だし。わかる(感銘)
これで曲は全て終了。最後は明るく終わった。

そんなわけで、さらっと歌詞を追い終わった。作詞者は「人は天使にも悪魔にもなる」という主張をしている。ということはよくわかった。だが、作曲者もそう思っているのか?
さっきのサイトに、

生きていること の「悲しみや苦痛や憂い」そして少しの「微笑み」、そこへ向けられる 「まなざしと励まし」

があるけどまさかこれ? ──これな気がする。わかる、わかる。いやわからないけど。

結局、解釈できていませんね。すみませんでした。何かのヒントになれば良いのですが。解釈できたら、更新します。

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