かわいいは顔じゃない
──これは私の推しを推すためだけのクソ理論武装
かわいいって何だろう。
そこで私は私が「かわいい」を言うとき、思うときを調べてみた。
起床時、スマホを見る。その壁紙は推し。
(あ、かわいい……)
元気になる。
電車の中で、推しを検索する。
(めっちゃかわいい……)
意欲が湧く。
学校で、リアル推しを見つける。
(今日もかわいい……)
楽しくなる。
授業中、推しに関連する事柄(こじつけ)を聞く。
(なにそれ、かわいい……)
嬉しくなる。
というように、もはや「推し」=「かわいい」なのである。そりゃそうだ。だって推しは世界一かわいいのだから。誰が見たって間違いなく──と言いたいのだが、他人の「かわいい」は私の「推し」に向けてではないのだ。
いやいやいや、お前の目は節穴か。どう考えてもかわいいのは推しだろう。そう言い返したいが、一応空気は読めた私、黙っておく。誰だって自分のかわいいを否定されたら嫌な気分になるのだ。でも私は嫌な気分になってるよなあ……。うん……。被害妄想なのかなあ……。
というか話がちょっと変わるけど、リアル友人が地雷推しの場合って本当にきつい。でも推しを推してる気持ちは理解出来るし超共感できるので頑張って聞くよ。ただ「わかる!!!!!! 超いいね!!!! 最高!!!!!」的な反応はできないので申し訳ない。あと知らない人だと本当にわからん。
でもね、確かに。確かにわかるよ。見た目的には私の推しはそんなにかわいくないってこと。二次元でのキャラデザ格差もそうだし、三次元なんて特に残酷だ。これはとあるアイドルの話なんだけど、グループの中で一番かわいいB。これは本当にどうしようもない。客観的に見てそうなのだから。だけど、私が推してるのはAだし、一番かわいいのはAなんだ!(矛盾)
だってかわいいんだよ! あの自分をかわいいって思っている性格! 最高にかわいい! それのどこがいいんだって? いや、いいでしょ……。でもそこが揺らいでいるのもかわいいでしょ……。アイドルとしてちょっと問題のある言動もプライベートも!
うーん、書きながら思ったけど、私の好みってかなり癖がある子なんだね……。でもでもでも、ただただ顔が良くて性格がいい子よりも、一癖あった方がハマる。うん。ハマる。
これはもはや全世界共通観念だと思うけど、天使なんだけど、ちょっとブラックな面があるといいよね。
要は愛とはあなたの全てなんだよ。良いところも悪いところも含めて全てを愛しているんだよ。だから顔じゃない。顔だけじゃない。もちろん顔のかわいい推しもいるけど、やっぱり顔じゃない。持ち合わせる性格、雰囲気、属性、ステータス。全て合わせたものこそ真の魅力なんだ。真のかわいさなんだ。
だから、私の推しは世界一かわいい。これは何も間違っていない。何も矛盾していない。
だってかわいいんだから。
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